PlayStation 2 の開発環境を利用して PSP の開発を行うツール群です。 PlayStation 2 用の実行ファイルを outpatch を用いて PSP 用に変換し、それを elf2pbp3 で実行ファイルに変換します。 SDK が付属していないため、API 定義が必要になります。 PSP 開発の黎明期に利用されていたツールで、現在ではほとんど利用されていません。またファイルの入手も難しいため、入手先のリンクなどは掲載していません。

通常は psptoolchainMinimalist PSPSDKdevkitPro のどれかを選択してください。

  1. ps2dev をダウンロードします。
    ファイル名: PS2DevWin32.zip
  2. elf2pbp3 をダウンロードします。
    ファイル名: elf2pbp3.zip
  3. Cygwin1.dll をダウンロードします。
    UNIX 用のソフトウェアを Windows で動作させるためのもので、入手は容易です。
    ダウンロードしたら、%WINDIR%\system32 に移動しておきます。
  4. 1 でダウンロードしたインストーラーを実行します。
  5. SEC の HelloPSP R1 の source code をダウンロードします。
    ファイル名: hellopsp_src_Rel1.zip

これで必要なファイルはすべて揃いました。

ビルドの方法

  1. デスクトップあるいは C ドライブ直下にフォルダーを作成します。
  2. 先ほどダウンロードした elf2pbp3.exeoutpatch.exemk.bat をそこに移動します。
  3. mk.bat を次のように書き換えます。
C:\ps2dev\ee\bin\ee-gcc -march=r4000 -g -mgp32 -mlong32 -c hellopsp.c
C:\ps2dev\ee\bin\ee-gcc -march=r4000 -g -mgp32 -mlong32 -c pg.c
C:\ps2dev\ee\bin\ee-gcc -march=r4000 -g -mgp32 -c -xassembler -O -o startup.o startup.s
C:\ps2dev\ee\bin\ee-ld -O0 startup.o hellopsp.o pg.o -M -Ttext 8900000 -q -o out > hellopsp.map
outpatch
@echo PSP の ELF ファイルが生成されました。
elf2pbp outp
pause

mk.bat を起動すると EBOOT.PBP が生成されます。
SDK がないので使用する API をすべて手動でリンクする必要があります。

この開発方法については説明しません。